刀剣の手入れ道具
刀剣の手入れ道具
刀剣の手入れ道具は大きく分けて5つあります。
まず1つ目は目釘抜きです。これは、刀の目釘を抜く為の道具で、竹製や真鍮製のものがあります。
2つ目は、打粉です。これは、研ぎ石を細かくして粉状にしたものです。細かくした打粉を綿や絹で丸くくるんだものにくっつけて、ポンポンと刀身をたたきます。たたくと白い粉が出ます。
3つ目は、拭い紙です。これは、質の良い奉書をよく揉みほぐして柔らかくし、ゴミや砂を充分取り除いたものです。刀身の油を取り除く用と、打粉の粉を取り除く用の2種類あります。
4つ目は、油です。刀身の錆を防ぐ為に塗るもので、丁子油といいます。
5つ目は、油塗り紙です。刀剣の手入れが終わった後に、最後に刀身に油を塗る時に使用するもので、拭い紙を適当な大きさに切って油を塗って使います。
この他にも、木槌やベンジン等も場合によっては使用することもありますが、基本はこの5つを使用して刀剣が錆びないように手入れします。
刀剣を油で磨く
刀剣は非常に美しいもので、その鑑賞は素晴らしい趣味の一つですので値段は高いですが所有している方も少なくないでしょう。
しっかりと鑑賞するには状態を良く保っている必要がありますが、その為に必要なのが丁子から取った油と打ち粉になります。
刀剣は純度の高い鉄の塊ですので非常に錆やすいもので、その錆を防ぐという手入れがとても大事なものなのです。
基本的には丁子油を専用の布、またはコットンのような柔らかい素材を使って刀身全体に塗ります。ただ塗っただけでは量が多いですので、その後刀身を磨くように余分な分を拭き取るのです。
手入れの基本はそれに尽きるのですが、きちんと鑑賞する場合は時代劇などでもよく見かけるように打ち粉、これは砥石を粉状にしたものなのですがこれを打ってさらに刀身を磨いてやる必要があります。
基本的に刀剣に塗る油は刀身を保護する為に塗るものですので、磨くように塗りますが鑑賞する時には拭き取らなければならないという事です。